2020/06/08 19:29

こんばんは。

十徳日本酒販売所の店主、小島です。

本日は何かお酒のことを書こうと思います。
本日のテーマは

「醸造アルコールの添加(以下、アル添)の是非」

についてです。

「酒は純米、燗ならなお良し」
各地で醸造技術の指導をしてきた故・上原浩先生のお言葉です。
業界では有名ですが、そこまで一般に普及している言葉ではないのではないでしょうか?
今回はもっと身近で影響力のあるものがこれじゃないかなと思ってのお話です。
僕も大好き、マンガの「美味しんぼ」です。

54巻は「日本酒の実力」。僕が読んだ中でも日本酒にたくさんのページを割いている巻です。
この中でアル添の話を取り上げていて、けっこう辛辣にアル添を批判しています。
では本当にアル添のお酒はダメなのか、純米酒こそ日本酒の王道なのか。
これはアル添の歴史から話していくことになるので、長くなりますので割愛するとして、
アル添のお酒でも美味しいものはたくさんあると思っています。
一番わかりやすいのはフルーティな大吟醸でしょうか。
アルコール添加するとそちらに香りがつきやすく、フルーティに仕上がりやすいと言われています。
さらに味は後口がすっきりと仕上がることが多く、キリッとキレが出やすい。
だからかはわかりませんが、全国の酒蔵が出品する「全国新酒鑑評会」への出品酒はアル添のお酒が大半です。
さらに美味しんぼでは本醸造をアル添してるのに本物の醸造酒かのように名乗るのは詐欺だ!とも笑
かなり極端です。
まぁマンガなのでそういう表現をしたのだと思いますが、この本醸造にも美味しいものはたくさんあります。
なによりさんざんアル添を批判した後に、「いい純米酒を飲む会」に出向いて、
美味しいと紹介されているお酒が「喜久酔」の特別本醸造です。

この本醸造酒、僕も飲んだことがありますがめちゃくちゃ美味いです。
あの軽快かつ柔らかい、そして後ギレもさっぱりした味わいは本醸造ならではかも。
元職場に売っているので勝手に宣伝しときます。
そして何より本醸造は値段が安いことが多いです。コスパ最高です。
最後にアル添のお酒で最も言われるのが、「悪酔いする、次の日頭が痛くなる」ということ。
これについては正直人によると思うのでわかりませんが、化学的にそうはならないんじゃないかな、と。
とある蔵元さんもおっしゃっていたのですが、醸造アルコールは純度99.9%のアルコールです。
それを30%くらいに調整するとはいえ、変な不純物が混じることは考えにくい。
結局は飲み方、飲む量ではないでしょうか。

まぁ何が言いたいかというと、安くて美味しいのならいいんじゃないかってことです。
なので「純米酒じゃないと」と思わずに飲んでみてください。
特にすっきりフルーティなお酒が好きな人はアル添吟醸を試してみてもいいかもしれません。
また当店にも本醸造のお酒があるので、せっかくなので置いてある美味しんぼを読みながら試飲してみてください。

色々飲んだ後に純米酒の方がやっぱりいいなってなると純米酒の良さがよりわかります。
かくいう僕もどちらかと言うと純米酒の方が好きだったりします。

だらだらと長文を書きましたが、書いているうちに何が書きたいかわからなくなって、
酒飲みだからこその「まずは飲んでみよう」というシンプルな結論になっちゃいました。